『早起き⇒早寝、朝ごはん』を新しい合言葉に 

2018年03月09日更新

耳馴染みのある「早寝→早起き」。実践するなら重要なのは「早起き→早寝」の気持ちの切り替えです。ここに「朝ごはん」を加え、家族みんなの合言葉したいものです。

『早起き⇒早寝、朝ごはん』を新しい合言葉に 

 

「早寝、早起き、朝ごはん」は健康的な生活を送るために言わずと知れた合言葉です。

 

朝起きて、太陽の光を浴びると脳と体が目覚めて覚醒します。起きて決まった時間に朝食をとるのも、身体のリズムを整えるのに大切です。人間は朝光を浴びて約16時間後に、体からの信号でメラトニンという眠気を誘うホルモンが分泌され、眠くなるようになります。朝6時に起きると、自然と22頃時に眠くなるという、もともと備わっている体内時計が人には存在しています。

「明日学校があるから早く寝なさい!」お子さんに口酸っぱくおっしゃっているお母さま方、ぜひ聞いてください。その日がお休みで、お子さんが朝10時に起きたとします。となると、体内時計の仕組みで眠くなるのはなんと午前2時くらいです。無理に寝かせようとしても眠れないはずです。学校があると朝起きる時間は決まっていますから、夜なかなか眠れないと睡眠時間が短くなってしまいますよね。

 

ですので「早寝⇒早起き」ではなく「早起き⇒早寝」の順番で考えるようにしましょう。休みの日だからといってあまり朝寝坊せずに、できるだけ生活のリズムを崩さないようにしてくださいね。

この記事の監修

内村先生

内村 直尚(うちむら なおひさ) 先生

久留米大学医学部長

国内トップレベルの睡眠研究チームを率いる睡眠障害のエキスパート。睡眠障害の研究に加え、統合失調症やPTSD、うつ病などの精神疾患に伴う睡眠障害についての検討も行い、臨床、研究の両面で高いレベルの医師の育成にも注力している。