復刻「ラジオ体操」のススメ②

2018年03月09日更新

子供たちに色んな経験を教えてくれるお年寄りを結びるけるのも、親世代の役割かもしれません。ラジオ体操はそのコミュニケーションツールにもなり得ます。

復刻「ラジオ体操」のススメ②

復刻「ラジオ体操」のススメ②

お年寄りとのラジオ体操で得られるのは「〇」

⇒【前記事】復刻「ラジオ体操」のススメ①「ラジオ体操を強制したくない気持ちは『虐待』」
http://www.saffron-lab.jp/usefulinfo/292/

 

核家族化が進み、子供たちがお年寄りと接する機会が減っています。お年寄りにとっても一つ屋根の下に孫がいるという環境が減っています。

「知らない人とはしゃべってはいけません」を忠実に守る子供たちは、2軒隣のお年寄りを無視します。

間の世代の親が、両者を隔離しているのかもしれません。

 

ラジオ体操は、そんな不自然な状況を解消してくれるだけでなく、お年寄りには、刺激を与え認知症予防に、子どもを育てる、地域を守っているという役割や使命感でうつ病予防につながります。

また子供たちは、ラジオ体操の時間帯以外も見えない安全から守られ、目上の方に対する礼儀や気遣いを体得でき、時にはお年寄りの不幸に命の大切さを学べるのです。

「情」の成長は塾では教えてくれないのです。

 

シビアな話ですが、夏休み明けの9月1日は小中学生の自殺が1年で最も多い日と位置づけられます。40日間で乱れた生活リズムは急には戻りません。その結果、精神面への影響から行動を起こす小中学生が後を絶ちません。

せめて夏休み終了の1週間前だけでも、ラジオ体操を導入してみませんか。

 

そうそう、前述の通り、ラジオ体操には実施時刻も重要です。たまに録音での実施も見かけますが、6:30放送には意味があるとご認識ください。ラジオ体操とビールは「生」が一番です。

 

京大 山中教授は、病気を治す再生医療でノーベル賞を受賞されました。世代を選ばず病気にさせない最強健康法「ラジオ体操」を発明した人には、ノーベル賞5個くらいあげてもいいと、私は考えています。

この記事の監修

内村先生

内村 直尚(うちむら なおひさ) 先生

久留米大学医学部長

国内トップレベルの睡眠研究チームを率いる睡眠障害のエキスパート。睡眠障害の研究に加え、統合失調症やPTSD、うつ病などの精神疾患に伴う睡眠障害についての検討も行い、臨床、研究の両面で高いレベルの医師の育成にも注力している。